処置文(把構文)とは、 何か動作を行って、その動作の対象となるものが、動作の結果どうなったか(どのように処置されたか)を介詞「把」を使って1つの文で表したものです。
例えば、
我做作业。 → 作业完了。 (私は宿題をします。 → 宿題は終りました。)
という文章を
我把作业做完了。 (私は宿題を終えました。)
と書くことができます。
■主語 + 把 + 目的語 + 動詞 + 結果を表す成分
先ほどの例文を分解すると、
(主語) + (把) + (目的語) + (動詞) + (結果を表す成分)
我 把 作业 做 完了。
となります。ここで注意しなければならないのは、目的語が話し手、聞き手の双方が知っている特定されたものや世間一般で知られているようなものでなくてはいけません。
(例)我把钥匙弄丢了。 (わたしは鍵をなくしました。)
この場合、「鍵」は一見特定されていないものに見えますが、文脈からこの「鍵」は「わたし」である自分のものと特定できるので、この文は正しいといえます。
なお、動詞の後は必ず、「動作の結果目的語がどうなったのか」という結果を表す成分が置かれなくてはいけません。結果を表す主な成分としては、「了」、「着」、「一下」や結果補語、方向補語、様態補語などがあります。
(例)她把身份证丢了。 (彼女は身分証をなくした。)
(例)妈妈把汽车一直等着。 (お母さんはバスをずっと待っています。)
(例)大家把这个问题考虑一下。 (皆でこの問題を考えましょう。)
(例)她把日元换成美元。 (彼女は円をドルに両替した。)
(例)我把胡椒粉放在拉面上。 (私はコショウをラーメンの上にかけました。)
■処置文の否定
処置文で否定を表す場合には、必ず「把」の前に「没(有)」をつけます。
(例)我还没把伊妹儿发给朋友。 (私はまだメールを友人に送っていない。)
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