HSK5級、6級の学習あたりから口語と文語(=中国語では书面语)の使い分けが必要な単語が出てきたと思いますが、この両者をきちんと使い分けできていますか?
私は中国人の妻との会話でよく「口語ではそんな言い方はしないよ。」とか、「その言い方は、中国語ではよく〇〇〇という言い方をする」などと指摘されていました。
英語の辞書と違って、中国語の辞書は品詞があいまいだったり、口語、文語の使い分けがきちんと解説されていなかったり、慣用句などの口語でよく聞くような言い回しが掲載されていないことが多く、きちんと勉強したいのにうまく勉強できないという状況が続いていましたが、さすがにこのままではいけないと思い、本腰を入れて口語と文語について学習することにしました。
そこで今回は、私が購入して使用していた、中国語の口語に焦点をあてた書籍を4冊紹介したいと思います。
Contents
1冊目 中国語口語表現 ネイティブに学ぶ慣用語
この書籍は、 北京語言大学出版社が出版している「汉语口语习惯用语教程」という書籍に、日本人が学習しやすいように日本語訳・解説を加えたものです。
全部で20課の内容となっているのですが、それぞれの課には20~30くらいの慣用語が詰め込まれており、フレーズ数としては訳500フレーズの慣用表現が含まれています。
もちろん、CDも添付されているので実際にネイティブの発音を聞きながらの練習が可能で、この書籍には私もかなりお世話になりました。

2冊目 どう違う?例文で覚える中国語類義語1000
中国語では、同じ意味の内容でも、文字として書く場合と、会話で話す場合とでは表現の仕方が異なることが良くあります。
そういった内容で使われる単語の類義語を勉強したいと思って、この書籍を購入しました。
どの単語とどの単語が類義語なのかということは、HSKや中検の学習の中ではなかなか把握しづらいので、この書籍のように類義語があらかじめまとまっている書籍が手元にあると、とても便利です。
この書籍の欠点としては、ページのレイアウトに空白が多いため無駄にページ数が多くなっていることと、類義語の違いの解説があいまいなものが含まれていることですが、それを差し引いても多くの類義語を把握するよいう点では有用ではないかと思います。

3冊目 誤用から学ぶ中国語
こちらの書籍は、本当に基本的な中国語の文法について、日本人が誤用しやすいものについて詳しく解説されています。
解説の中には、いくつかの単語において文語と口語の使い分けについても解説されています。
HSKの4級、中検の2級くらいまで学習し終えた方や、試験に合格した方は、この書籍で基本を総チェックしておくと良いのではないかと思います。

4冊目 汉语口语シリーズ(北京大学出版社)
こちらの書籍は、中国の北京大学出版社から出版されている中国語の口語に特化した書籍で、中国語の語学留学などで多くの大学で教科書として使用しているため、どちらかというと外国人留学生の中国での学校生活や日常生活などの話題を中心にした内容になっています。
難易度により初級(1、2、提高篇)、中級 (1、2、提高篇) 、高級(1、2)があり、難易度順に学習したほうが学習しやすいです。
留学生用の教科書なので各課の後ろにはその課で出た新出単語と単語のピンイン、英語による意味が書かれており勉強しやすくなっています。中国のHSK5級くらいの実力がある方なら、中級の提高篇くらいまでは比較的楽に読めると思います。
ちなみに、私が購入した高級(1、2)の書籍は、妻の実家に置いてきてしまったので、アイキャッチ画像の中には高級の書籍は含まれていません^^;

以上が、私がオススメする口語表現に関する中国語の書籍です。
一時期、中国語が流行ったときには書店に多くの中国語書籍が並んでいましたが、最近は少なくなり、なかなか書店で現物を確認することができないので、今後もわたしのブログでできるだけ紹介していきたいと思っています。
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