「~せる/~させる」という文を使役文といい、「让」、「叫」、「使」を使って表します。「让」、「叫」、「使」は受身文でも用いられますが、使役文と受身文はまったく異なるものですので、間違えないようにしましょう。
(例)我让他去超市买水果。 (私は彼にスーパーへ果物を買いに行かせた。)
■命令する側 + 让/叫/使 + 命令される側 + 述語
先に挙げた例を分解すると、
(命令する側) + (让/叫/使) + (命令される側) + (述語)
我 让 他 去超市买水果。
となります。
■それぞれの違い
「让」、「叫」、「使」の主な違いは以下の表のとおりです。
解説 | 例文 | ||
---|---|---|---|
让 | 話し言葉 | 人の願望に答えてあげる(答えてもらう)という意味合いがある。 | 妈妈让我去玩儿。 (おかあさんは私を遊びに行かせてくれた。) |
叫 | 話し言葉 | 言いつけて「~させる」という意味合いがある。 | 老师叫我回答这个问题。 (先生は私にこの問題を答えさせた。) |
使 | 書き言葉 | (述語)の部分で動作・行為を表すことはあまりない。感情を表す動詞、形容詞が主に使われる。「使」は使役以外の用法で使われることはほとんどない。 | 她写的文章使大家很感动。 (彼女が書いた文章は皆を感動させた。) |
■使役の否定文
使役の否定文は、「让/叫/使」の前に「不」「没」を置いて表します。
(例)妈妈没让我去玩儿。 (母は私を遊びに行かせなかった。)
■使役の疑問文
文末に「吗」をつける疑問文と、反復疑問文,「让我(们)~」で言い出して表現する方法があります。
(例)你让我考虑吗? (よく考えさせてくれますか。)
(例)你让我考虑不考虑? (よく考えさせてくれますか。)
(例)让我考虑考虑。 (よく考えさせてください。)
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