独学でHSKに合格するための書籍とその活用方法

中国語の参考書
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私が独学をスタートしてからHSK6級に合格するまでに使用した書籍を紹介したいと思います。ここで紹介する書籍は、あくまでも、私個人がHSKを学習するにあたり使用したものであり、これから独学でHSKを学習するあなたにとって「一番」というものではありませんので、参考としてご覧ください。

 

中国語の独学開始から10日間までに使った中国語書籍

私が中国語の独学をスタートした際に使用した、はじめての中国語書籍がこの「「ゼロからしっかり学べる!」中国語[文法]トレーニング」です。この本は、すぐに中国語学習をはじめたかった私が、近くの書店に行って書棚に並んでいた中国語関連の書籍の中で一番よかったものをチョイスしたものです。直感的に「これくらいの内容なら読破できそう!」と思った選びました。

 

 

今になってから、もう一度中身を読んでみると、かなり大味な内容に感じるのですが、中国語にまったく触れたことがなかった当時の私にとっては、この内容でもかなりハードルが高く感じられました。

特に中国語を習得する上で最も大事な発音部分は、この書籍の一番最初の部分にくるのですが、この部分を読んで身につけるというのが一番単調かつ苦痛なところでした。

書籍で説明されている母音や子音、鼻母音などの発音をCDをききながら練習するのですが、「an」と「ang」、「in」と「ing」などの発声の仕方はかなり難しく、自分ではCD通りにできていると思っていましたが、後日、知り合った中国人の友達からこれらの発音がぜんぜんできていないと指摘されました。

また、私は問題ありませんでしたが、日本人がうまく発音できないものの1つに「是(shi)」があり、「xi」や「si」になってしまいがちです。

これは書籍やCD音声だけで学習する際の欠点なのですが、最初のうちはあまり気にせず、なんとなく近い発音で練習していきましょう。レベルアップしていくうちに発音の違いがわかり少しずつ修正できます。

話がそれてしまいましたが、この書籍を購入から約10日間かけて、何周も読み、頭に叩き込みました。

最初は2~3日かけて1冊を一通り隅々まで読み終え、2周目からはわかるところはさっと目に入れる程度で、わかっていない所はきちんと読み、最後まで読み終える。これを、3周、4周、…と徐々に読破する時間をはやめながら繰り返します。

とにかく、一番最初に選ぶ本は、(1)基本的な発音と文法、単語が一通り載っているもので、(2)最後まで読み終えることができるボリューム(ページ数)であるもの を選びましょう。

 

11日目~2カ月半までに使った中国語書籍

この期間に使った書籍は、中国から出版されている「新漢語水平考試模擬試題集」シリーズの1級から4級まででした。

これらの書籍を使った際のそれぞれの学習期間を示すと、1級=7日間、2級=10日間、3級=20日間、4級=30日間となります。

「こんな短期間で、こんなにできるわけないだろ!」と思われるかもしれませんが、以下の事を実践することで、それが可能となります。

 

(1)学習の仕方は最初に使った書籍と同じように、最初から最後まで読むことを、2周、3周とくりかえす。

(2)確実にわかるところは、読み飛ばす。

(3)1日の中の空き時間を、とにかく中国語学習に充てる。

(4)「読む、書く、聞く、声に出す」を実践する。

 

このうち(3)については、私の場合、朝起きたとき、昼休み、帰宅後に毎日欠かさず行い、仕事のときも、職場環境にある机や筆記用具、シュレッター、社長、部長といった目に入るものすべてを意識的に中国語にしていました。その際、わからない単語はメモしておいて、昼休みや帰宅後に調べるようにしていました。

(4)については、テキストを読むときは実際に発音しながら読み、付属のCDを使ってリスニングをし、テキストに出てきた単語を学習の終わりにノートに書き、翌日、それを復習を兼ねて再度書くようにしていました。

 

そして、HSK4級に受験→合格!!

 

HSK5級の学習で使用した書籍

 

HSK4級の学習を終えてからは、HSK5級の学習に入りました。学習期間は約1か月半で、学習方法はHSK1~4級までに行ったやり方と同じです。学習の仕方については、「たった半年間の独学でHSK6級に合格する6つの秘訣」の記事と重複するので省略しますが、HSK5級で注意が必要なのは、写作(作文)が試験問題に出てくることです。

 

 

作文については、日頃から作文を書く練習をしていないと、なかなか上手く書けないものです。文章の書き方も、単に思った事を書けば良いよいというわけではなく、文章の繫がりなどを5級の学習範囲にある接続詞を使って表現したり、成語(四字熟語)などを使って表現力のある文章を書く必要があります。

私がHSK5級の学習を行った際には、あまり作文を意識して学習しなかったため、そのことが後のHSK6級の学習の際にひびいてしまったので、HSK5級のうちから作文問題にも力をいれるようにしたほうがよいでしょう。

 

で、1ケ月半の学習期間を経てHSK5級に受験→合格!!

 

 

最終目標のHSK6級の学習で使った書籍

HSK5級の次は、いよいよ最終目標であるHSK6級の学習をスタート!ここまでご覧いただいたのでお分かりかと思いますが、私はHSKの学習にあたり、一貫して同じシリーズの問題集を使用してきました。

 

 

同じシリーズの問題集を使用した理由は、学習効率を優先したためです。こういった書籍、参考書、学習教材などは出版社や著者によって癖があるので、毎回上位級の学習をする際に教材が変わってしまうと、その教材に慣れるまでに結構時間がかかってしまうからです。

また、同一シリーズの書籍を使用したほうが、なんとなくモチベーションが上がり、本棚に並べるとデザインが揃っているので、なんとなく落ち着き、勉強にも集中できます。

 

なので、できれば同一シリーズの問題集をそろえることをお薦めしますが、どの問題集を使用するかについては、ご自分にあったものを使用してください。

 

そして、すべての学習を終えて、HSK6級受験→合格!!!

 

HSK6級に合格できないのは、使用する参考書や問題集が原因ではない!

 

HSKに限らず試験に合格できない人たちの言い訳の1つとしてよく出てくるのが、「使用していた参考書、問題集が良くなかった。」というものです。

ですが、私が中国語の独学でHSK6級に合格した経験から言うと、参考書や問題集というのは、どれを購入してもそれほど大差はないと思います。

特にHSK6級に関しては膨大な語彙が試験範囲に組み込まれているので、限られたページ数でそれらをすべて網羅するのは不可能でしょう。

ですから、参考書や問題集は、試験の雰囲気をつかむことが目的と割り切ることが必要です。

また、試験内容や問題の傾向などは、公式ページなどの情報や過去問題などを見てしっかり把握し、それに沿って膨大な学習範囲の中から、頻出しているものや重要度の高いものを見つけ出す力を養うことが、HSKや中検に限らず、あらゆる試験において必要なことふだと思います。

学習すべきことを事前に把握し、学習目標を立てて、ひたすら基本学習、補完学習を繰り返して実力をつけていけば、使用する参考書や問題集に関係なく、試験を攻略できます。

 

最後に、もう1つ重要なのが「辞典」

 

今回のHSKの学習の際に使用したものがもう1つあります。

それは、「標準 中国語辞典」です。

 

 

↑わたしはこれを使っていました。

わからない単語を調べる方法は、現在であれば、電子辞書だけでなく、WEBサイト、スマホアプリなど様々です。

ですが、書籍が好きな私は、紙ベースのこの辞典を購入しました。

他にも良い辞典はたくさんあると思いますが、私がこれを選んだのは、コンパクトかつ書店に置いてあってすぐ入手できたからです。

書店にあったのは、これ以外に、相原 茂氏による「はじめての中国語学習辞典」でしたが、こちらの辞典は本当に初歩中の初歩の内容で不十分だったので選びませんでした。

HSK4級の学習まではこの辞典で事足りていましたが、残念ながら5級、6級の学習の際には、見当たらない単語や単語が掲載されていても解説が不十分であり、最終的にはネットで単語を調べるようにしていました。

そういうともあるので、辞典については、紙ベースではなくインターネットベースでも構わないと思います。ただし、インターネットの場合は、誤った情報も多いので注意しましょう。

 

 

 

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