■経験のアスペクト 「过」
中国語では動詞のすぐ後に「过」をつけると、動作や行為について過去に「~したことがある」という経験を表すことが出来ます。
(例)我听过那个信息。 (私はその情報を聞いたことがあります。)
(例)我看过这本书。 (私はこの本を見たことがあります。)
※肯定文においては、動詞の前に以下の副詞がしばしば用いられます。
副詞 | 意味 | 例文 | 意味 |
---|---|---|---|
曾经 | 以前に、かつて | 我曾经看过这本书。 | 私は以前この本を見たことがあります。 |
■経験のアスペクト(否定文)
中国語の否定文は動詞の前に、「没(有)」を置きます。「过」はそのままつけた状態になります。
(例)我没学过汉语。 (私は中国語を勉強したことがない。)
※否定文においては、動詞の前に以下の副詞がしばしば用いられます。
副詞 | 意味 | 例文 | 意味 |
---|---|---|---|
从来 | これまで、かつて | 我从来没看过这本书。 | 私はこれまでこの本を見たことがありません。 |
■経験のアスペクト(疑問文)
中国語では文末に「吗」を置く形と反復疑問文の形があります。
(例)你去过北京吗? (あなたは北京に行ったことがありますか?)
(例)你去过北京没有?
(例)你去(过)没去过北京?
これに対する返答は、
肯定の場合 … 去过。
否定の場合 … 没(有)去过。
となります。
■将然のアスペクト
「もうすぐ~する/なる」という将来の状態を表し、「要…了」、「快(要)…了」、「就要…了」を用います。事態や行為が発生する緊迫度や具体性は、「要…了」 < 「快(要)…了」 < 「就要…了」 の順に高くなります。
緊迫度・具体性 | 解説 | 例文 | |
---|---|---|---|
要…了 | 低 | 緊迫度が低い事、具体性にかける事に対し使う。 | (例)快走吧,要上课了。 |
快…了 | 中 | 時間の流れとともに自然にそうなるような事態の実現に使い、「…」の部分には動詞フレーズ、数量、年齢、時間などが入るが、事態が発生する具体的な時間を含んだ文中には使えない。
(例)下个月他快要结婚了 … × |
(例)冬天到了,快下雪了。 (例)我快不行了。 (例)快七点了。 |
快要…了 | 中 | 「…」の部分に数量詞を入れることができない。それ以外は「快…了」と使い方は同じ。 | (例)天快要到了。 (例)快要下雪了。 |
就要…了 | 高 | 「就要」の後に必ず動詞を伴う。 | (例)我姐姐下个月就要结婚了。 (例)再有两个月就要放寒假了。 (例)飞机就要起飞了。 |
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